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看護師のお局様は何故いなくならないのか?問題を考えてみた

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さくらこ先輩
さくらこ先輩

現役で10年以上オペナースをしています、さくらこ先輩と申します。

私は主にTwitter(@sakurako_ope)

で、日本の医療問題について幅広く発信しています。

Twitterでは看護師さんや放射線技師さん、臨床工学技士さん、お医者さんなど、様々な医療従事者の方と一緒に、日本の医療はどうしたらよくなるのか?についてディスカッションしています。

様々な医療従事者の方と接していると、とあるTweetを良く目にします。
それは「お局様は何故いなくならないのか?」問題です。

お局様案件は、世の中にはゴロゴロと転がっております。
例えばTwitterで、こんなことを呟いている人を見たことはありませんか?

私の部署にも、働かない or 仕事選り好みをするお局様が複数人います。

この問題を解決すには、世の中のお局様を根絶させるのが一番なんですけど、実際そうはいきませんよね(笑)

ではどうしてお局様悩みが多いのか、どうして問題視されていて認識もされているのに、お局様はいなくならないのか、考えたことありますか?

それがわかっていれば、お局様を根絶させることが不可能だとしても、皆さんの気持ちも少しは楽になるのではないでしょうか。

この問題を解決する上での一番の敵は、雇用者(病院)です。
更にもっと深堀りしていけば、日本の医療全体の雇用のあり方に問題があります

この記事では、お局様問題がなぜ起こるのか、病院に10年以上勤務してきた私の視点で言及していこうと思います。

理由1 お局様は居座れば居座るだけ、給料がどんどん高くなっていく

仕事はしないくせに、貰うものはきっちり貰う。それがお局様の生態です。

今の医療業界において、給料を算定するには主に3つの条件で算定していると私は思っています。

勤続年数(転職者の場合は、臨床経験年数で算定する病院が多い)

労働時間(時間外手当、夜間労働時間=夜勤手当)

役職・資格手当等

はい、それでは働かないお局様のお給料はどうなるのでしょうか。

①勤続年数は長いですね、よってめちゃくちゃ給料もらってます

②労働時間は人によりけりですが、ちんたら仕事しててわざと時間外手当を請求する人もいますので要注意です

③役職手当などは人によりけりです。ただし、そもそも役職手当と言っても数千円程度の場合が多いため、わざと管理職にはならずに平社員としてがっぽり稼ぐお局様は多いです(そして管理職ではないことをいいことに、言いたい放題!上にも下にも文句を言ってきます)

つまり、どんなに仕事が出来なくても、性格が悪くても、お給料が年々多くもらえるシステムになっているわけです。

「医療は仕事が出来なくても給料が減る心配がない」という事実

つまり、お局様は仕事をせずに、さんざん新人いびりしていても、「給料が減る」という要素は無いんですよね。それどころか、居座るだけでどんどん給与が上がっていくシステムになっています。

この「給料が減る心配がない」と言う部分が非常に問題だと、私は思っています。

努力しない人にとって、どんなに「ぽんこつ」のままでも給料が減らないというのは、ある意味天国ですよね。逆を言えば、努力をする人にとって、これほどやりがいのない職場はないと思っています。

仕事が出来なくても給料が上がり続ける。これがお局様がいなくならない理由です。

理由2 お局様をコントロールできない無能な管理者たち

お局様の陰険なイジメや、不真面目な職務態度に腹を立てて、管理者(師長など)に訴えた人もいるのではないでしょうか。

結果、どうなりましたか?お局様の態度は変わりましたか?異動になりましたか?

・・・

そう、変わらないんですよ!!!
訴えたところで、変わらないんですよ!!!

なぜだと思いますか?
管理者はコントロールできないんです。小さく事を収めたい管理者は、「〇〇さんだって、色々考えてのことだと思うよ」とか、自分も困ってるくせに、平気で嘘をつきます。

あとは「あなたの考えすぎじゃない?」とか、「あの人だって、いい仕事してるよ」とか、こちらの受け取り方に問題がある、みたいなこと言われたりします。

「扱いやすい人は我慢させ、扱いずらい人の意見が優遇される」という事実

クレーム対応の事例なんかを見るとわかると思いますが、クレーマーの発言って、物事を動かす力があるんですよね。なぜかというと、対応しないとその後のクレーム対応が大変だからです。

ですから、「まあまあ、あの人にも考えがあってね…」と言われたときに、「そうですか…」とすぐに折れちゃうような優しい人の意見は通りません。

何故なのか?
答えは簡単。そっちの方が管理者として楽だからです。

扱いやすい人に対して「あなたが変われば良いんだよ」と言う労力と、扱いずらい人に「あなたが変わりなさい」と言う労力、天秤にかけたら前者の方が絶対に楽ですよね?

ですからお局様は大した指摘もされず、いつも通りのびのびと働いているのです。

なんだか嫌になりますが、私はこれが事実だと思います。

理由3 医療従事者は慢性的な人手不足の時代に突入する

「2025年問題」って知ってますか?
参考:「2025年問題が医療に与える影響と、病院に必要となる対策」

団塊の世代が75歳、つまり後期高齢者を向かえる2025年には、日本国民の4分の1が後期高齢者となる時代がやってきます。

入院や介護が必要となってくる人数が、大幅に増えるということです。
そのため、医療従事者の人数の確保も重要課題の一つと言われています。

そんな中、医療従事者の離職状況はどうでしょう?

日本看護協会が出している、看護師の離職率を見てみました(2018年5月の報告)
引用:公益社団法人 日本看護協会 広報部(2018 年 5 月 2 日)pdf

正規雇用で10.9%の離職率。新人採用で7.6%の離職率です。
単純計算でおおよそ100人のうち11人が辞めていくという状況になっています。

新人採用者だと7.6%が辞めていくという異常な事態になっています。つまり新しい人が入って、辞めて、また新しい人で補填して、辞めて…という繰り返しです。

どうして新人採用者が辞めていくのか?についてはまた別記事でまとめようと思いますが、看護業界ではこのように、働き手の新陳代謝が高い構造になっています。

つまりこの数字から読み取れるのは、お局様はどんなに適当な仕事をしようとも、病院から「辞めてくれ」とは言われないんですよね。何故なら人手が慢性的に足りないし、経験者は病院の知的財産として残しておきたいからです。

そのお局様一人を改善することで、何人の医療離職者が減るかも知らずに…です。

「職場の人間関係を理由に、夢をもった医療の担い手が辞めていく」という事実

医療従事者の「人手不足」っていうのは、単純に「成り手がいない」「人気がない」からじゃないんですよね。やる気があって、勉強して、国家資格まで取ったのに、職場環境の問題で医療から離脱していく人が多いからだ、と私は思います(もちろん他にも様々な問題はあります)。

その一端を、お局様問題は担っています。
私は長年辞めていった人たちを見てきて、確信に至りました。

新しい人が来ると、いちから教えることになります。私が働いている総合病院のオペ室だと、全ての手術をこなせるようになるまでに3年はかかります。

新しい人を育てるためのコストと、お局様一人が存在することによる様々な実害を、是非病院は、管理職は、天秤にかけて欲しいものです。

まとめ

お局様は何故いなくならないのか問題について、今回は理由をまとめました。

理由1 お局様は居座れば居座るだけ、給料がどんどん高くなっていく。だから辞めないし、誰も文句を言えなくなるからお局様にとっては天国!

理由2 お局様をコントロールできない無能な管理者たちのせいで、お局様はのびのびと適当な仕事が出来る

理由3 医療従事者は慢性的な人手不足の時代に突入するから、病院は「辞めて」って言わない。しかもお局様は知的財産として扱われる始末。

上記の理由から、お局様問題が世の中には蔓延って(はびこって)いて、そしていつまでたってもなくなりません。

お局様問題はこのような構造があるので、あなた一人が頑張って対抗しようとしてもなかなか難しいと思います。私も戦いましたが、一人の力ではやはり無理でした。

実際この悩みを解決するには、日本の医療の常識を覆すことが必要になるということがお判りいただけたかと思います。

でもやっぱりお局様問題は、特に若い方にとっては許せないと思います。
ではどうしたらいいのでしょうか?

このブログでは、このような「日本医療の何故?」について、様々な視点から言及していきたいと思います。このお局様問題に代表されるような悪しき慣習から、日本医療を変える方法を模索していきます。

もしこの記事に共感された方がいらっしゃれば、Twitter(@sakurako_ope)のフォローよろしくお願いします^^

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